黒砂糖について

表示に関する歴史と経緯

加工黒糖の表示に関する歴史と経緯についてご紹介いたします。

表示に関する歴史と経緯


長年築いてきた「黒砂糖」という文化を守りたいのです。

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※2011年4月6日付の「食品新聞」「日本食糧新聞」に
掲載された広告を抜粋

日本黒砂糖協会の会員企業は、半世紀以上に亘り、原料糖と糖蜜を主原料とした砂糖を「黒砂糖」として販売してまいりました。長年、「黒糖」と「黒砂糖」を区分けして考えており、「黒糖」はサトウキビから直接生産されるもの、「黒砂糖」は「白砂糖」の対語として、褐色の砂糖の総称と認識し使用致してまいりました。

当協会会員企業の製品(黒砂糖)は、規格化された安定的な品質であり、特に製菓、製パンなどの加工食品メーカー様にて、黒糖とは異なる特徴をご評価頂き、長くご愛顧を頂いております。

JAS法では「加工食品品質表示基準」、食品衛生法では「食品衛生法に基づく表示について」にて、内容を的確に表現し、かつ、社会通念上すでに一般化した名称を使用することが求められております。これまでも、名称につきましては、定期的に農林水産省、厚生労働省などの関係機関に問い合わせ、意見交換をさせて頂き、「黒砂糖」という名称を使用することで了解を頂いておりました。

一昨年から、黒糖の原料原産地表示の義務化の動きに付随し、黒糖と黒砂糖が同意語であるか否かの議論が持ち上がりましたが、当協会は先記の事情から、「黒糖と黒砂糖は別もの」との主張をしてまいりました。

その後、消費者庁食品表示課は、消費者の黒糖及び黒砂糖の表示に関する認識度を調査する目的で、2011年2月中に、3,050名に対するアンケートにより「黒糖及び黒砂糖に対する消費者の認識度調査」を実施しました。「黒糖と黒砂糖をどう認識していますか」という設問に対して、37%の方が別ものと回答しており、同じものとの回答(31%)を6%も上回っております。従いまして、当協会の見解と消費者の主たる認識が合致していることになります。

しかしながら、今般、消費者庁食品表示課は、2011年3月30日付で「食品表示に関するQ&A」(平成22年3月 消費者庁食品表示課)を改正し、黒糖と黒砂糖は同義とする旨の通達を発出しました。これにより、誠に遺憾ながら、原料糖と糖蜜を主原料とした製品を「黒砂糖」と表示することができなくなりました。

なお、今回の改正は、規則強化ではなく、新たな表示ルールの策定という趣旨であります。消費者庁食品表示課では、今回の改正の趣旨と内容についての周知を優先することとし、事業者に対しては関係団体を通じて改正趣旨の周知等を1年程度行い、徹底を図っていくこととしています。